一貫生産体制

液卵製造

液卵と冷凍卵の専門メーカーとして

みなさんがふだん目にするたまごは「テーブルエッグ」とも呼ばれる生食用の殻付卵でしょう。一方、たまごには業務用や加工用としての用途もあります。これは殻付卵のままで使われることもありますが、取り扱いに利便性を欠くことから、あらかじめ卵を割って「液卵」の形で使われる場合が多いのです。たとえばスーパーマーケットなどで売られている厚焼きたまごに錦糸卵、オムレツなどのほか、親子丼や茶わん蒸しといったレトルト食品、ケーキをはじめとする菓子類などにも液卵は使われています。
 この液卵製造の専門メーカーがトマルグループのマエバシカブショウです。トマルの各農場などから調達したたまごを割卵して液卵を製造するほか、保存性に優れた冷凍卵の製造も行っています。

STAFF VOICE

Yoshinobu
Miyashita

加工卵部門
2011年入社
マエバシカブショウ 工場長 
宮下 芳信

衛生面に細心の注意を払ってニーズ拡大に対応

液卵の製造でキーとなるのが、たまごの殻を割って中身を取り出す割卵器です。これは自動のラインになっていて高速でたまごを割っていくわけですが、ここでいちばん注意しているのがサルモネラや他の細菌類です。このため終業後、ラインのすべてを分解して洗浄・殺菌を行い、朝の始業前にはまた洗浄・殺菌を行ってラインを組み立て、作業を開始するのです。
さまざまな加工食品や総菜・弁当などの中食、さらにレストランなどの外食にいたるまで、液卵や冷凍卵といった加工卵は食の基本素材としてニーズが高まってきています。マエバシカブショウではこのようなマーケットを背景に、トマルの各農場はもちろん他社からもたまごを調達し、ニーズに対応しているのです。
年末はクリスマスやお正月をひかえ、需要が急激に増えてきて工場は文字どおりフル稼働の状態になりますが、このとき日本の食を支えているといったことを実感できますね。