一貫生産体制

採卵鶏育雛・育成

生まれたばかりのひなに生きるための餌と水を教える

種卵から孵ったひなは、まず育雛(いくすう)場に運ばれ、餌と水を覚えるための餌付けが行われます。生後間もないひなはまだ十分に体温調節ができないため、デリケートなコントロールが求められます。
 およそ50日齢ほどで育雛のプロセスが終了、その後育成場に移してたまごが産めるようになる115から120日齢くらいまで育成します。育成場ではひなが病気にならないようにワクチン接種を行ったり、健康な鶏に育つように飼養管理します。

STAFF VOICE

Yui
Tanaka

種卵場育雛・育成部門
2013年入社
山王育雛場 
田中 結

ひなたちのこれからの一生を決めてしまう大事な仕事

育雛場で最も大事な仕事が餌付けです。餌付けとは生まれて間もないひなに餌を食べたり、水を飲んだりできるように教えることです。鶏舎内の温度が低いと餌付けがうまくいかないなど、とても難しいところがあります。餌付けというのは、そのひなたちの一生を決めてしまう繊細で重要な仕事ですから、毎回緊張感をもって行っています。
また、ひなが病気にかかるのを防ぐためのワクチン接種も育雛には欠かせない仕事です。ワクチンプログラムにそって飲水や散霧、筋肉注射、点眼などの方法で接種していくのです。こうして、およそ50日齢くらいになると社外のお客さま、あるいはトマルの育成場への出荷となるわけですが、この段取りを決め、指揮をとるのも私の仕事となっています。
ひなは、日に日に大きくなっていきます。自分が餌付けしたひながすくすくと成長してくれるとやりがいを感じます。ひなを出荷するときは、まるで娘を送り出すような気持ちになります。農場の仕事は生き物相手の仕事ですからとても大変ですが、だからこそ面白いです。